No.33 もう1年待って

 以前、確定申告時期にe-Taxの入力補助をしていたことをお話しました。もう10年前頃の話ですが、今でも記憶に残る案件があります。

 確定申告時期は所得税や消費税だけでなく贈与税の申告も行われます。贈与税の申告件数は少ないのですが、税務署のアルバイトの人と県職員が順番に納税者の対応をするのでたまたま私のところに贈与税のe-Tax入力補助が回ってきました。

 お父さんから息子さんへ住宅取得資金の贈与が行われた案件でしたが、順番通りにe-Taxに入力していたのに途中から画面が遷移しなくなるのです。そこで税務署の方に相談してみましたが、やはり同じです。しばらくして資産税担当のところに連れていかれたようですが、その案件自体についてはどうなったのか分かりません。

 そこで帰ってからいろいろと調べてみたのですが、おそらくお父さんが今年60歳になったばかりだったことが問題であったと予想しました。

 贈与税には様々な特例がありますが、年齢制限のあるものが多いです。問題は贈与時の年齢ではなく贈与した年の1月1日時点の年齢が問われること。

 「(1月1日時点で)〇歳」の( )部分をきちんと把握しておかないとせっかくの特例が不適用になります。〇歳になったからとあわてて贈与するのではなくもう1年待っていれば良かったわけですが、資産の贈与を行う場合は慎重に検討することが必要です。


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